ジャンル:スリラー・サスペンス
あらすじ
2011年11月19日午前5時22分。双極性障害(躁うつ病)を患う黒人の元海兵隊員ケネス・チェンバレンは、医療用通報装置を誤作動させ、警察を出動させてしまう。
警察の到着で目を覚ましたケネスは自分は無事である事実をドア越しに伝えるが、警察は部屋の中まで確認しないと帰れないという。
過去の経験と病気によりどうしても受け入れられないケネスと警察の押し問答が続き、事態は最悪へと進んでいく。
ネタバレなし感想
評価:★★★★★
事実を基にしており、やり取りが非常にリアルで恐怖を感じる。
演技・撮影が素晴らしい。
ちょっとネタバレあり感想
俳優のモーガン・フリーマンが製作総指揮を担ったことでも話題になった映画。
事実に基づいており、最後には実際の音声も流れる。
人種差別の問題は、現代において克服されたかのように語られることが多い。
だがこの事件は2011年に起こっている。
日本で普通に生活していれば、ほぼ知る可能性のない事件。
モーガン・フリーマンだからできたことで、その信念に心を動かされる。
人種差別は根強く、決して油断してはならない。
それは強者と弱者という立場にも言えて、格差が進む日本にも潜む危険かもしれない。
やるせない気持ちは募るが、知っておくべき事実の映画である。
そしてもし自分が相手にとって強者となったとき、ケネスのことを思い出したい。
できるだけ多くの人に観てほしい一本。
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