ジャンル:コメディ・ヒューマンドラマ
あらすじ
最愛の妻に先立たれた孤独な老人オーヴェは自殺を図ろうとするが、近隣の住民に何かと邪魔をされ、成功させることができない。
さらに近隣住民に何かと頼られ、不本意ながら手助けをしていくことに。
そして、オーヴェ自身も心を開き始める。
ネタバレなし感想
評価:★★★★★
オーヴェの孤独はしっかり伝えつつ、終始ポップな雰囲気で明るい。
クスッと笑えるが、最後はしっかり泣ける。
ちょっとネタバレあり感想
スウェーデンの映画で色彩などハリウッドとは違う雰囲気がある。
2022年にトム・ハンクス主演【オットーという男】でハリウッドリメイクされたが、原作のこちらの方がおすすめ。
オーヴェは頑固で、自分の考えを曲げられない老人。
老害にも感じられるが、間違ったことは言っていない。
しかし周りには理解されにくい。
そこににぎやかなパルバネ一家が引っ越してきて、無理やりオーヴェを巻き込むことで、彼にも柔らかさが生まれ、温かさが広がっていく。
パルバネ一家に足りないものをオーヴェは補うことができるのだ。
自分の周りには必ず人がいる。
一人で落ち着いて過ごしたい気持ちも大切だが、人と関わることで、人は柔らかくなる。
その柔らかさが新たな視点を生み、視野を広くする。
そして後悔の少ない人生を送れるのかもしれない。
大なり小なり自分は他人に、他人は自分に作用する。
自分が視野を広げてみれば、必ずしも孤独ではない。
自分は孤独だと感じている人におすすめの一本。
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